これからがこれまでを決めてゆく

縄文「火焔型土器」その謎と浪漫

 

先週信濃川流域で発掘された火焔型土器に関する番組
『縄文「火焔型土器」その謎と浪漫 新潟・信濃川…500年の脈動!』
の放送がありました。

地方局製作なので、視聴できる地域に限りがあるかもしれませんが
BSでも放送されたのでご覧になった方もいるかもしれませんね。

 

 

 

「土器」で思い浮かぶのは、学校の社会科で学んだこと。
シンプルな壺型に縄目模様が印象的です。

 

 

 

けれど新潟県内で出土した火焔型土器は一度見たら忘れられない。
燃え上がる炎をイメージしたような突起と流線型の文様。
とてつもないパワーが宿っているように感じます。

 

 

 

火焔型土器は日本最古の美術品であり国宝。
新潟県の信濃川中流域にのみみられるもので
一定の期間盛んに作られ、忽然と姿を消しました。

 

 

この火焔型土器、
祭事に使用していたならなんとなく理解できるんですが
この土器の内側に付着していたものから分析すると
煮炊きしていたことが分かるそうです。

 

土器は世界中で作られていますが、その年代を見てみると
・西アジア  約7500年前
・南アフリカ 約7250年前
・中国華北  約9000年前
・中国華南  約11000年前
日本    約16000年前
・北アメリカ 大西洋沿岸 約5500年前
・南アメリカ アマゾン川河口 約7500年前

縄文人はいち早く土器を「鍋」として使用していた!

 

 

 

日常使いするには突起の飾りは邪魔だっり
壊れやすかったのでは?と思ってしまうのですが
この辺りの事はまだ分かっていないよう。

土器は女性が作っていたそうなので、縄文時代の女性たちは
自由で力強い発想力とエネルギーに満ちていたのではないか、と
創造が膨らみます。

 

 

 

津南町の沖ノ原遺跡から出土した三角形土偶。
丸くなった三角の形をしていて、形は三角なんですが人の形を模したもの。
三角形の両サイドが女性の肩、若しくは腕なのだとか?!

これって女性のマカバ?

見た瞬間、私の脳裏に浮かんだんです!

マカバには男性のものと女性のものがあるので
三角形土偶が時空を超える乗り物の一部だったなら…
そんな風に思うだけで、縄文への想いが高まります。

 

 

また日本の国石である翡翠。
糸魚川が産地として知られていますが、縄文時代は
新潟県糸魚川で取れた翡翠が北海道から沖縄まで広く分布しており、
信濃川を通じて各地と交流していたとわかるそうです。

さらに翡翠を加工したのも糸魚川の翡翠が世界最古なのだとか?!

びっくりな事実にこれまで関心が薄かった自分を反省。

 

奴奈川姫神社では奴奈川姫にものとされる翡翠の写真をみましたが
大きくて見事な翡翠の首飾りでしたし、
糸魚川のフォッサマクナミュージアムも創造以上のもので
石のパワーに圧倒されました。

 

 

 

番組の中でとても興味深かったのがチェリストの斉藤孝太郎氏。
火焔型土器をみて

「音符になるんじゃないか」

と思い、実際に五重奏を作っちゃった方!

音楽家がみると、火焔土器は音を奏でる楽譜になる~。

 

(↑津南町 農と縄文の体験館なじょもんでのエレクトリック・チェロ即興。)

 

 

 

火焔土器は見る人によって、さまざまなインスピレーションを呼び覚ます
エネルギーの宝箱のようです。

 

「芸術は爆発だ!」
といった芸術家の岡本太郎氏。
縄文に見せられたひとりとして紹介されていました。

岡本氏が縄文土器、火焔型土器について書いた論文により
火焔型土器が芸術的視点で捉えられるようになり
日本の美術史の原点となったというからその影響力は絶大だったのですね。

 

 

 

 

 

火焔型土器が誰にもどこにも引き継がれること無く
忽然と消えた原因として縄文研究の第一人者である小林達雄氏は
大幅な人口減少の理由としてインフルエンザの流行をあげています。

これが事実であれば現代人にも通じるところがあり
時空を超えて縄文人との繋がりを感じてしまいます。

 

改めて地元の文化や歴史についてもっと知りたくなりました。

 

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